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「大麻」と「麻」に違いはあるの?特徴などを徹底解説

「大麻」と「麻」に違いはあるの?特徴などを徹底解説

「大麻と麻って一緒のものじゃないの?」
「違いがあるとしたら、どういったところが違うの?」

大麻と麻は一緒のものだと思っている人は多いのではないでしょうか。

大麻になじみがない日本人だったら、それは仕方内のことなのかもしれません。

しかし、「大麻」と「麻」には明確な違いがあります。
大麻が合法化され始めている現代で、違いを知っているのはこれから重要になってくるでしょう。

今回は、「大麻」と「麻」の違いについて徹底解説していきます。

「大麻」と「麻」の呼び方の違い

「大麻」と「麻」の呼び方の違い

日本では、大麻と麻が区別されることはありませんが、海外では大麻の呼び方も「カンナビス・マリファナ・ヘンプ」などがあります。

カンナビスとは、植物分類学上の大麻の呼び名です。
つまり、この世に存在するすべての大麻がカンナビスということになります。

マリファナとは、最もよく使われている大麻の俗語です。
基本的には、ハイになることができる大麻のことを指しています。
スペイン語の「marihuana」が語源だという説があります。

ヘンプとは、繊維や種子を利用するための大麻のことを指します。

日本人でなじみ深いのは、七味唐辛子でしょう。
七味唐辛子の原料の麻の実は大麻の種です。

ただ、ヘンプはハイになる成分はほとんど含まれていません。

「大麻」と「麻」の成分の違い

「大麻」と「麻」の成分の違い

先ほども述べたように、「大麻」と「麻」の呼び名の違いはハイになる成分がどれだけ含まれているかによって呼び名が変わります。

その成分がTHC(テトラヒドロカンナビノール)です。
THCは精神活性作用がある成分で、そのTHCが含まれているものを摂取することでハイになることができます。

海外では、そのTHC含有量によって大麻と麻が区別されます。

米国においては、THC含有量が0.3%以下のものが麻(ヘンプ)と呼ばれ、0.3%以上のものが大麻(マリファナ)と定義されています。

ヨーロッパではTHC含有量が0.2%以下のものが麻と定義されるようです。

このように地域によってTHC含有量は異なりますが、摂取してもハイにならないTHC含有量しかないものを麻、摂取するとハイになることができるものを大麻と定義しています。

ただ、麻はTHCが含まれていない代わりにCBD(カンナビジオール)が多く含まれています。

CBDは精神活性作用がありませんが、様々な疾患や生活改善に役立つことが近年の研究で分かってきています。

そのため、麻から抽出したCBDがオイルや飲料、食品などに加工され、全世界で利用されています。

「大麻」と「麻」の栽培方法の違い

「大麻」と「麻」の栽培方法の違い

大麻と麻では栽培方法に違いがあります。

基本的に大麻草は雌株と雄株が分かれる雌雄異体です。

雄株と一緒に発育させると受粉してしまい、種子ができてしまいます。
そうなるとTHC含有量が低下してしまい、良質な大麻を手に入れることができません。

そのため、大麻を栽培する時には強制的に雄株を除去します。

一方で、麻を栽培する際にはTHC含有量は気にする必要がないので、雌株と雄株を混在させます。

麻では種子も作物として販売することができますし、将来の作物を育てるために活用することもできます。

また、大麻は十分に成長させるために温度管理された室内で栽培することが一般的ですが、麻は屋外で栽培することが多いです。

このように大麻と麻では栽培方法に違いがあるため、栽培されている場所が分かれば見分けるのは容易です。

「大麻」と「麻」の法律上の違い

Federal and State Marijuana Laws and gavel in a court.

日本では大麻取締法があり、大麻や麻といった定義の違いはなく、大麻全てを厳しく規制しています。

大麻取締法の条文を確認してみると、

大麻取締法 第一章 総則 第一条
「この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。」
引用:e-GOV 大麻取締法

このように記載されています。

大麻草及び精神活性作用があるTHCの所持・輸出入・販売などは規制しています。

ただ、大麻草の成熟した茎及び種子から作られた製品は合法です。

日本で出回っている麻から抽出したCBD製品は茎及び種子由来のものであるため、違法ではありません。

また、大麻取締法ではTHC0.3%以下でも検査機器によって検出されるレベルであれば違法となってしまうので、日本国内のCBD製品はTHCが検出レベル以下となっています。

つまり、THCは限りなくゼロに近いので、精神活性作用はありません。

しかし、日本国内に海外製のCBD製品を輸入する場合、THCが検出レベル以下であること、CBDが種子や茎以外から抽出されていないことを注意する必要があります。

「大麻」と「麻」の効果の違い

「大麻」と「麻」の効果の違い

大麻と麻の効果は似ている部分もありますが、一部異なっています。

また、使用用途も異なります。

「大麻」の効果

大麻にはTHCが含まれているため、精神活性作用があります。
大麻を用いると得られる効果は以下の通りです。

  • 鎮痛作用
  • 鎮静作用
  • 制吐作用
  • 食欲増進作用

などがあります。

精神活性作用があるため、鎮痛作用・鎮静作用に麻より秀でているため、海外では医療用として使われる場合が多いです。

例えば、抗がん剤の副作用である痛みの軽減や慢性神経痛の緩和などです。

また、リラクゼーションの観点から嗜好用大麻としても用いられています。

「麻」の効果

麻にはTHCのような精神活性作用がない者の、CBDが様々な効果をもたらしてくれます。

麻の効果は以下の通りです。

  • 睡眠改善
  • リラクゼーション
  • 抗不安作用
  • 抗炎症作用
  • 鎮痛作用
  • 抗てんかん作用

などがあります。

大麻と共通する部分もありますが、精神活性作用がないため、大麻規制が厳しい国でも使用することは問題ありません。

実際に世界保健機関(WHO)や世界ドーピング防止機構(WADA)も公的文書にてその安全性を認めています。

麻の使用用途は多種多様です。

麻の種子はオイルなどに加工されますし、麻の繊維は紙・衣類・繊維製品・ロープなどに加工されます。

日本と麻の関係

日本と麻の関係

日本は古来から麻と共存して生きてきました。

現在でも栃木県で麻栽培は行われており、栽培された麻は衣類や繊維製品などの伝統産業で利用されています。

栽培されている麻はTHC含有量が0.2%以下に抑えられている「トチギシロ」という品種改良されたものです。

そのため、これらの麻を仮に手に入れることができたとしても、大麻のような使い方はできません。

また、日本には全国で大麻が自生しており、特に北海道は自生大麻が非常に多いです。

大麻取締法で規制されているため、保健所や警察が定期的に見回りを行い、自生大麻を除去しています。

自生大麻はTHC含有量は多くても2%以下であるため、自生大麻を採取して使用したとしてもほとんど効き目はありません。

しかし、効き目がないからといって自生大麻を所持していれば、大麻取締法によって処罰されてしまいます。

自生大麻を見つけたら採取しようとせずに、最寄りの保健所や警察に届け出るようにしてください。

「大麻」と「麻」の違いを知っておこう

日本では一括りにされてしまう「大麻」と「麻」。

しかし実際に色々と調べてみると、まったく異なっています。

大麻合法化の流れが強くなっている現代で、こういった違いはしっかりと理解しておくべきです。

理解しておけば大麻合法化の流れが国内で起こった際に大麻取締法の改正や規制緩和に非常に役立つはずです。

そして、一番重要なのは大麻と麻の違いを知り、大麻に対して正しい知識を持つことで、メディアなどの偏見に惑わされないようにしましょう。